見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

称名寺庭園のロウバイ

金沢文庫の帰りに。 ロウバイ(蠟梅)は私の大好きな冬の花。見た目もよいが香りもよい。 暖かくなると、すぐに茶色くなってしまう印象があるが、まだ綻びはじめらしく、氷結したレモン水のように透明だった。

像内のタイムカプセル/仏像からのメッセージ(神奈川県立金沢文庫)

○神奈川県立金沢文庫 特別展 興正菩薩叡尊鎌倉下向750周年記念2『仏像からのメッセージ-像内納入品の世界-』(2011年12月9日~2012年2月5日) 仏舎利、文書、印仏、摺仏など、仏像の像内納入品を通して、中世の人々の精神世界に迫る展覧会。このところ「像…

特別な画家/ゴヤ 光と影(国立西洋美術館)

○国立西洋美術館 『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』(2011年10月22日~2012年1月29日) この記事は、レポートというより個人的懐旧談。まだ時間があると思っていたら、いろいろと忙しくなって、最終日になってしまった。このまま見過ごそうかとも思ったが、…

思い出の『柳生十兵衛 七番勝負』オンデマンド配信中

○金曜時代劇『柳生十兵衛 七番勝負』(NHKオンデマンド) 久しぶりにNHKオンデマンドのサイトを見に行ったら、一部のコンテンツが無料配信されていた。新規ユーザー獲得のためだろうが、どうせ大した番組はないだろう、と思ってメニューを見たら、2005年放送…

地の底から始まる/あんぽん:孫正義伝(佐野眞一)

○佐野眞一『あんぽん:孫正義伝』 小学館 2012.1 いま日本で最も有名な経営者、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義の評伝。正義個人の生い立ちを超えて、その父母と兄弟たち、さらに祖父母の生涯を、粘り強い取材で、次々に明らかにしていく。1世紀にわたり…

図録で楽しむ/歌川国芳展(森アーツセンターギャラリー)

○森アーツセンターギャラリー 『没後150年 歌川国芳展』(2011年12月17日~2012年2月12日) 歌川国芳(1797-1861)の没後150年にあたる2011年を記念して開催される大規模展。大阪展(大阪市立美術館)、静岡展(静岡市美術館)を経て、ついに東京に乗り込ん…

「はだか」だらけ/ぬぐ絵画(東京国立近代美術館)

○東京国立近代美術館 『ぬぐ絵画-日本のヌード 1880-1945』(2011年11月15日~2012年1月15日) 展覧会特設サイトを見て、昨年末からこれは行こうと決めていたのに、最終日に駆け込みになってしまった。でも面白かった。 展覧会の「概要」に言う。…はだかの…

西洋古写本もあり/スリップウェアと西洋工芸(日本民藝館)

○日本民藝館 特別展『スリップウェアと西洋工芸』(2012年1月7日~3月25日) 昨年、横浜そごうの『柳宗悦展』で、とても素敵なスリップウェア(展覧会TOP画像になっている縦縞文様の皿?)を見て、ああ、いいなあと思った。なので、年が明けて、本展が始まる…

生産性も自己実現も離れて/だれのための仕事(鷲田清一)

○鷲田清一『だれのための仕事:労働vs余暇を超えて』(講談社学術文庫) 講談社 2011.12 あるべき労働とは何か。この問いは、ほとんど、あるべき人生とは何か、という問いに重なる。この問いをめぐって、精緻で誠実な分析が続いていくのだが、しばらく読み進…

中世の始まり/摂関政治(古瀬奈津子)

○古瀬奈津子『摂関政治』(岩波新書:シリーズ日本古代史6) 岩波書店 2011.12 最近、日本史の中でいちばん苦手だった中世についての本をいくつか読んでいるうち、この「摂関政治」の時代が気になり始めてきた。一般に摂関政治とは「平安時代に藤原氏(藤原…

博物館に初もうで2012+総合文化展など(東京国立博物館)

すっかり定着した感のある東博の『博物館に初もうで』企画。特別展『北京故宮博物院200選』の混み具合の偵察を兼ねて、1/8(日)に見てきた。 ■本館 特別1室・特別2室 東京国立博物館140周年特集陳列『天翔ける龍』(2012年1月2日~1月29日) まずはお楽しみ…

佐藤玄々の龍頭観音(東京国立博物館)

本格的な仕事始めの1週間を終えて、ぐったりの週末。今日も東博は特別展『北京故宮博物院200選』や特集陳列『博物館に初もうで』で賑わっていることだろう。 常設展(総合文化展)で、珍しいものを見た。彫刻家・佐藤朝山(玄々)作の『龍頭観音』。 佐藤玄…

(3)清明上河図を見る/北京故宮博物院200選(東京国立博物館)

○東京国立博物館 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展『北京故宮博物院200選』(2012年1月2日~2012年2月19日) これは備忘のために書いておくだけの記。「朝イチ」をねらうつもりで(早起きできず)10:30頃に来たら、もう『清明上河図』は23…

(2)清朝宮廷コレクション/北京故宮博物院200選(東京国立博物館)

○東京国立博物館 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展『北京故宮博物院200選』(2012年1月2日~2012年2月19日) 第2部会場の入口は、第1部会場からの流れと、特別展示『清明上河図』を見終わった流れが合流するので、激混み。冒頭には、清朝…

(1)宋元書画の至宝/北京故宮博物院200選(東京国立博物館)

○東京国立博物館 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展『北京故宮博物院200選』(2012年1月2日~2012年2月19日) 「休日はやめたほうが無難」という忠告を受けていたのだが、平日に休暇を取れるかどうか分からないので、とりあえず行ってみた…

なんとなく雑然/「平清盛」展(江戸東京博物館)

○江戸東京博物館 NHK大河ドラマ50年特別展『平清盛』(2012年1月2日~2月5日) 今日(1/8)から始まった大河ドラマ『平清盛』、初回はかなり好印象だった。今年は1年間、楽しめそうな予感がする。ドラマの感想は折りを見て書くことにして、まずは関連展から…

修理のバトンリレー/時をこえる仏像(飯泉太子宗)

○飯泉太子宗『時をこえる仏像:修復師の仕事』(ちくまプリマー新書) 筑摩書房 2011.12 『壊れても仏像:文化財修復のはなし』(白水社、2009)の著者の飯泉太子宗さんの新著である。前著と重なる話題が多いが、前著が基本的に「仏像」(いつ、誰が、どんな…

中世を生きた人びと/寺社勢力(黒田俊雄)

○黒田俊雄『寺社勢力:もう一つの中世社会』(岩波新書) 岩波書店 1980.4 年末に神田の三省堂で見つけた「アンコール復刊」の1冊。平安時代の中頃から戦国時代の末まで、600年間にわたり、「中世とともに興隆し、中世とともに衰退した」寺社勢力の実態につ…

金融化の迷宮/金融が乗っ取る世界経済(R・ドーア)

○ロナルド・ドーア『金融が乗っ取る世界経済:21世紀の憂鬱』(中公新書) 中央公論社 2011.10 もともと経済は私の苦手分野であるが、最近は、さらにその程度が激しくなってきた。ニュース記事を読んでいても、何が起きているのか、全然分からない。いまの世…

万福寺に初詣/隠元禅師と黄檗文化の魅力(日本橋高島屋)

○日本橋高島屋 萬福寺 開創350周年記念『隠元禅師と黄檗文化の魅力』(2011年12月27日~2012年1月16日) 明けましておめでとうございます。2012年もどうぞよろしく。 今年は1月2日から東博の特別展が始まったり、いろいろ気になる展覧会があったのだが、大好…