見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年3月関西旅行:室生寺、大野寺

昨年4月に入職した仕事(パートタイム)を3月末で辞めることにした。4月1日から新しい仕事(フルタイム)に就くことになる。この機会に、初めての年度末「有休消化」をやってみることにして、2泊3日の関西旅行に行ってきた。 ■室生寺(奈良県宇陀市) 28日(…

2022年1-3月@東京:展覧会拾遺

3月が終わるので一区切り。ここに書き残していない展覧会は、別途記事にするつもり。 ■江戸東京博物館 企画展『徳川一門 -将軍家をささえたひとびと-』(2022年1月2日~3月6日)※3月31日まで会期延長 御三家・御三卿など、外から将軍家を支えた人々の活躍…

お花見クルーズとプチ贅沢呑み

有休消化の関西旅行から帰宅したところだが、26日(土)のあれこれから書いておく。 この日、午前中は法事で実家のお墓のあるお寺に行ってきた。はっきりしないお天気で、ちょうど墓参のときに雨に降られた。 午後は友人と大横川の「さくら回廊お花見クルー…

歴史総合を学ぶ/ものがたり戦後史(富田武)

〇富田武『ものがたり戦後史:「歴史総合」入門講義』(ちくま新書) 筑摩書房 2022.2 2022年4月から高校社会歴史科目が改編され、1年次の必修科目として「歴史総合」が始まるという。身近に中高生がいないので、全く知らなかった。従来の日本史、世界史を総…

家族の50年史/中華ドラマ『人世間』

〇『人世間』全58集(中国中央電視台他、2022年) 中国東北地方の江遼省吉春市(モデルは吉林省長春市か)の陋巷「光字片」に暮らす周家の家族を通して、中国の現代史(1960年代~2000年代)を描いたドラマである。物語の始まりは1969年の春節。三人の子女の…

門前仲町グルメ散歩:お店の入れ替わり

門前仲町に住んで丸5年になるが、2年に及ぶコロナ禍もあって、お店の入れ替わりが目立つ。 ひいきにしていた餃子レストランの「安々」がお店を閉めたのはもう2年前。跡地には新しいビルが建って、洋風のお店が入った模様。 もう1軒、テイクアウトで時々利用…

戦闘集団から領主へ/中世武士団(国立歴史民俗博物館)

〇国立歴史民俗博物館 企画展示『中世武士団-地域に生きた武家の領主-』(2022年3月15日~5月8日) 本展は、中世武士団を戦闘集団ではなく「領主組織」という観点から捉え、13世紀~15世紀を中心に、地域支配の実態と展開を明らかにする、とウェブサイトの…

2022桜咲く

昨日から、窓の外の桜がちらほら咲き始めた。これは今朝のベランダからの眺め。 今日は三連休の最終日で、天気予報で雪になるかもと言われていたが、それほど寒くはならず、日中はまずまずの陽気だった。外に出てみると、枝によっては、かなり花が開いている…

秩序原理の模索/国際秩序(細谷雄一)

〇細谷雄一『国際秩序:18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』(中公新書) 中央公論新社 2012.11 2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まって3週間になるが、事態は膠着の様相を見せている。ネットには、さまざまな情報、意見、憶測などが洪水のように…

板橋区立美術館の側でランチ

板橋区立美術館の『建部凌岱展』に行こうと決めて、ハタと思い出したことがある。昨年、館蔵品展『はじめまして、かけじくです』に行ったとき、赤塚溜池公園の前に「いちカフェ」というお店を見つけたのである(2020年10月オープン)。次に板美に行くときは…

文芸と絵画のマルチタレント/建部凌岱展(板橋区立美術館)

〇板橋区立美術館 『建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか』(2022年3月12日~4月17日) 江戸中期に活躍した建部凌岱(たけべりょうたい、1719-1774)の初めての本格的な展覧会。凌岱は、弘前藩の家老喜多村家の次男として江戸で生まれ、弘前で文武両道の…

美術史のメインストリーム/ふつうの系譜2022(府中市美術館)

〇府中市美術館 企画展・春の江戸絵画まつり『ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります-京の絵画と敦賀コレクション』(2022年3月12日~5月8日) 2年前、突然のコロナ禍で会期51日のうち21日で途中閉幕となった展覧会が戻って来た。2020年の出…

東大寺修二会を懐かしむ

今日は3月13日。東大寺修二会は明日が満行である。今夜も二月堂では、練行衆による法会が深夜まで営まれているのだろう。 修二会の聴聞には何度も行っているが、今のところ2019年が最後になっている。2020年、2021年はコロナ禍、2021年はNHK BSプレミアムで…

平安と鎌倉の仏像/空也上人と六波羅蜜寺(東京国立博物館)

〇東京国立博物館 特別展『空也上人と六波羅蜜寺』(2022年3月1日~5月8日) 2022年が空也上人(903頃-972)の没後1050年に当たることを記念し、上人が創建した六波羅蜜寺に伝わる現存最古の空也上人像など、平安から鎌倉時代の彫刻の名品を公開する。六波羅…

動員・監視・デジタル/中国「コロナ封じ」の虚実(高口康太)

〇高口康太『中国「コロナ封じ」の虚実:デジタル監視は14億人を統制できるのか』(中公新書ラクレ) 中央公論新社 2021.12 2020年に始まったコロナ禍は、地球規模のパンデミックとなったため、各国の保険医療や政治体制の違い、さらには文化の違いについて…

色彩の科学と美学/赤-色が語る浮世絵の歴史(太田記念美術館)

〇太田記念美術館 『赤-色が語る浮世絵の歴史』(2022年3月4日~3月27日) 「悪」「恋」「信心」など、さまざまな切り口で浮世絵の見方を教えてくれる同館の展覧会。今回は色彩の「赤」に注目し、鮮やかな赤色が印象的な浮世絵約60点を展示する。 浮世絵の…

早春の奈良を思う/かたちのチカラ(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『かたちのチカラ 素材で魅せる』(2022年2月26日~3月31日) 素材を生かしたミニマルな造形の美しさに着目する展覧会。先日の『文様のちから』が力の入った好企画だったので、今回も面白いに違いないと期待しつつ、何が出ているのかはあ…

違いと共通点/誤解しないための日韓関係講義(木村幹)

〇木村幹『誤解しないための日韓関係講義』(PHP新書) PHP研究所 2022.3 木村幹先生の本『韓国愛憎』が分かりやすくて面白かったので、もう1冊。こちらは学生さんの「オンライン研究室訪問」のかたちをとって、日韓関係と韓国の政治・経済・社会事情につい…

美と信仰の贅沢/春日神霊の旅(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 特別展『春日神霊の旅-杉本博司 常陸から大和へ』(2022年1月29日~3月21日) 金沢文庫が、現代美術作家・杉本博司氏の文化活動を広く紹介する小田原文化財団と共催し、春日信仰を紹介する展覧会。春日大社やゆかりの社寺の宝物に加え…