見もの・読みもの日記

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川並地蔵堂の聖観音(東京長浜観音堂)を見る

東京長浜観音堂 『聖観音立像(長浜市余呉町川並 地蔵堂蔵)』(2021年11月17日~2022年1月10日)

 日本橋の長浜観音堂に3回目の訪問。現在の展示は、余呉町川並の地蔵堂に祀られる聖観音像である。前回、安念寺のいも観音を拝見したとき、学芸員の方が「次は可愛いらしい観音さんですよ」とおっしゃっていた通りのお姿だった。一木造り(内刳りなし)で、平安時代後期の作と考えられている。

 この日の学芸員のおじさんは、整った美しいお顔をしていらっしゃることを強調していた。個人的には、一刀で切り込みを入れたような目の表現と、鼻筋の通った横顔がよいと思う。それに比べて、身体は、やや寸詰まりで、あまり巧くない。厚みはなく、かなり前傾姿勢である。全体にニスを塗ったような色をしているのは、もしかしたら柿渋を塗ったのではないか、という。

 光背もあるのだが、後世のものだし、鑑賞の邪魔になるので置いてきた、宝冠は外せないので着けたままにした、とのこと。右手の蓮華(?)が聖火リレーの聖火みたいな、面白い造型だった。

 余呉湖方面は、一度行きたいと思いながら叶っていない。コロナが明けたら本気で考えよう。やっぱり春か秋がいいなあ。

 東京長浜観音堂、次の展示は、正妙寺の千手千足観音立像だそうだ。「とても人気があって、また見たいという声があるので」と学芸員の方がおっしゃっていた。