〇東京国立博物館 常設展(2020年6月2日~)
2月27日から6月1日まで休館していた東博が、ようやく再開したので行ってみた。最後に行ったのは、2月初めに『出雲と大和』展を見に行ったときだと思う。長かったなあ。
当面はオンラインによる事前予約制になる。10:30から1時間刻みの指定。前日に申し込もうと思ったら、午前中は完売だったので、14:30を申し込んだ。メンバーズパスなど、各種無料券を持っている場合でも事前予約をしなければならない。入館時に検温あり、マスク着用は必須である。
ちゃんと案内を読まずに常設展は全て開いたのかと思っていたら、まだ一部だけだった。本館は1階の11(彫刻)12(漆工)13(金工・刀剣・陶磁)16(アイヌと琉球)18(近代の美術)室のみ。14(特集)15(歴史の記録)室はカラで、通り抜けるだけだった。15室の、いつも古写真を支えている展示具がむき出しになっていて、内部はこうなっているのか…と興味深く眺めた。
11(彫刻)室を入って最初にいらしたのは、鎌倉時代の端正で美麗な菩薩立像。東博を代表する名品である。振り返ると、見覚えのある平たい影が目に入った。飛鳥時代の木造の菩薩立像で、2階「日本美術の流れ」の「飛鳥・奈良」に展示されていることが多く、彫刻の部屋で見るのは初めてのような気がした。このほか、鎌倉時代のやはり美麗な愛染明王坐像、文殊菩薩騎獅像および侍者立像セットなど、東博リピーターにはおなじみの仏像が並ぶ。
確か2月には、この部屋に室生寺の釈迦如来坐像と十一面観音菩薩立像、地蔵菩薩立像がまだいらしたように思う。昨年夏~秋の特集『奈良大和四寺のみほとけ』が終わったあとも、室生寺の仏さまだけは残っていらして、年末も年始も、あ、まだいらっしゃる、と嬉しく眺めていたのだ。新型コロナ騒ぎの中でそっとお帰りになったのだろうか。室生の里に無事にお着きだとよいのだけれど。
ほかの部屋も、だいたいおなじみの作品が多かった。18(近代の美術)室で今村紫紅の『熱国之巻(朝之巻)』を見ることができたのは、とびきり嬉しかった。あと、中村彝筆『海辺の村(白壁の家)』がよかったなあ。明治の洋画はなんでもない風景画が好きだ。
東洋館は休館中、平成館の「日本の考古」は次回にして、法隆寺宝物館(1階のみ開館)を眺めて帰った。伎楽面の部屋(金・土のみ公開)を見たのは久しぶりかもしれない。
東洋館は6月24日再開。本館2階については再開の情報がまだない。展示替スケジュールなど、いろいろ調整が必要なんだろうなあ。※参考:2020年度国宝室スケジュール(WANDER 国宝)