見もの・読みもの日記

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韓国古蹟めぐり2008【第2日】釜山、金海

 2日目、不安定な天気の下、釜山広域市の隣りの金海市へ。3世紀から6世紀中頃にかけて、この一帯には、伽耶(かや)と呼ばれる小国家群が存在していた。とりわけ、金海市は、前期伽耶連盟の盟主的な立場にあった金官伽耶(きんかんかや、または加羅、駕洛=から)国の故地である。もっとも、こういったことは、1970年代以降の発掘調査によって分かってきたことで、私が小学生の頃、愛読した学習マンガには「任那(みまな)日本府」の存在が書かれていたのだが。

 その金官伽耶国の始祖、首露(スロ)王陵は、街の中にあって、よく整備されていた。続いて王妃陵に向かう途中、(予定には入っていなかったが)1990年代に発見された大成洞古墳と古墳博物館を見学。高速道路や高層団地群の真ん中に、ぽっかり浮かぶ島のような古墳公園である。

 首露王妃陵は、市街地を見下ろす丘陵地にあり、向かって左に伸びた尾根が、建国神話の地、亀旨(クジ)峰に連なっている。風水学的にはでは、王妃陵のある丘陵が亀の体、亀旨峰が亀の頭に当たるそうだが、日韓併合時代、亀の首の部分にトンネルが穿たれたそうだ。朝鮮の古代神話では、亀旨峰に空から6個の金の卵が下り、その1つから首露王が生まれたとされる。私は、亀旨峰って、雲に隠れるような高い峰を想像していたら、実は公園の築山に毛がはえた程度の丘でしかない。な~んだ、大和三山みたいなものか。


※頂上付近の岩。表面(円の中)に「亀旨峰石」と刻まれている。

 住宅街の食堂で、冷麺またはカルビタンの昼食。国立金海博物館を見学。釜山市に戻り、梵魚寺に向かう頃は、大雨。この夏は、韓国でも「ゲリラ雨」が多いそうだ。梵魚寺には「韓国三十三観音聖地・第二十五号」の看板あり。これは、日本人観光客誘致のために、最近、始まったばかりの事業らしい。韓国に根づくかなあ。ご朱印がもらえるなら、私は嬉しいけど。



 夜は韓定食(ただし、釜山風で海鮮多し)。この日も大浴場を楽しむ。雨避けの下の露天風呂が気持ちいい。

(8/28記)