昨夜は激しい雨だったので、早咲きの花はだいぶ散ってしまったが、まだまだ春爛漫の風情を楽しめる桜の木は多い。今日は曇り空だったが、富岡八幡宮の境内には、近隣の個性的なお店が露店を出していて楽しかった。深川リキュルラボ/海琳堂のテントでは、ジャスミン茶とほうじ茶の茶梅酒を試飲させてもらった。これは門仲パン屋さんのバナナブレッドをテイクアウトしたところ。

仙台堀川沿いの桜並木は両岸とも満開。こんな絶景なのに、ほとんど人がいない。江東区、桜の絶景スポットがありすぎではないかと思う。

清澄庭園の入口の向かいに本誓寺という寺院がある。桜の名所として地元民に愛されていると聞いたので来てみた。これは自由に立ち入りできる敷地内の光景。

本堂の正面には花祭りのお釈迦様が据えられていて、自由に甘茶を掛けてお参りすることができた。私は小さい頃から近所のお寺を遊び場にして、お寺の年中行事とともに育ったので、なつかしくて嬉しかった。灌仏会(かんぶつえ)の当日、4月8日にも来てみようかしら。

境内には、なぜか大きな迦楼羅の石像もあった。案内板によれば「朝鮮・高麗時代の作と推定されるが、その渡来の時期などの来歴は不明である」とのこと。調べたら、埼玉県の十輪寺にも小さな石像があるそうだが、珍しいことは間違いない。

今日は立ち寄らなかったが、国学者・村田春海の墓所もあるそうだ。村田春海の名前は、たぶんはるか昔、国語学の授業で覚えたのではないかと思う。あらためてWikipediaを読んだら「干鰯問屋に生まれた」「松平定信の寵愛を受けた」「晩年は八丁堀地蔵橋に住み、隣家の住人は斎藤十郎兵衛だった」など、気になることがいろいろ書いてあった。最後の件は、中野三敏先生の「『諸家人名 江戸方角分』考」(浮世絵芸術49巻、1979年)という論文にあるそうで、読みたいけど簡単には読めないだろうと思ったら、J-STAGEでちゃんとオープンアクセス化されていた。そして、原論文を読んでみると、Wikiの記述はちょっと雑な要約に感じられたことを付記しておく。
また、別の情報によれば、徳川家康の侍医であった呂一官(明出身の漢方医)の墓もあるそうだ。1615年に江戸・日本橋で紅屋を創業し、髪の化粧品や白粉を販売した人物で、化粧品メーカー柳屋本店の創業者と見做されている。
もうひとつ、本誓寺の本堂には山号「當知山」の扁額が掛かっており、活字で「張即之書」の署名が付いていた。張即之(1186-1266)の書跡から集字して作成したものかと思うが、選択が渋い。いろいろ気になるお寺さんを見つけてしまった。