初訪問の故宮博物院南院の続き。S203室の北宋山水画を見たあとは、3階の入口に戻って順番に見ていくことにした。
【S301】「導覧大庁」
【S302】「甲子万年:国立故宮博物院開館100年記念特別展」
故宮博物院の選りすぐりの名品を展示する「甲子万年」展、南院で展示されているのは北宋山水画だけではなかった。『眉山蘇氏三世遺翰』は、蘇軾、父の蘇洵、弟の蘇轍、息子の蘇過の手稿を集めたもの。これは蘇軾。

汝窯の青磁水仙盆をはじめ、陶磁器の優品も見ることができた。

ちなみに『眉山蘇氏三世遺翰』は1月13日までで、その後3月までは、顔真卿の『祭姪文稿』が展示されるらしい。うわああ…見に行きたい…。
【S303】「仏陀の形と影:故宮博物院収蔵のアジア仏教芸術の美」
アジア各地の多様な仏像と仏典を展示。チベットの密教仏あり、ガンダーラ仏あり、中国エリアに限っても、北魏や北斉の石仏、大理や遼の金銅仏など。日本・江戸時代の大きな銅製の弥勒仏もあった。これは唐代の半跏坐像菩薩。頭部が失われていることが美の完成度を高めているように思う。

背面も魅力的。

これは明代の誕生仏。かなりデカいのと、日本とスタイルが違うのが面白かった。

【S304】「紋飾巧語-織線的静謐対話」(模様のささやき-織り糸の静かな対話)
アジア各地のテキスタイルを展示し、孔雀や牡丹などのモチーフの展開を考察する。

【S201】「乾清宮尋宝-破解天字号玉器密碼」(乾清宮の宝探し:「天字号」玉器の謎を解く)
乾清宮は紫禁城における皇帝の寝宮・執務室で、最も重要な文化財が収蔵されていた場所。1924年、清国文物整理委員会が、各宮殿の文物に番号を付けるにあたり、乾清宮の文物には『千字文』の頭文字である「天」が当然のように用いられた。いや~眼福。中国の文物、はじめは陶磁器とか琺瑯とか漆器・金工が分かりやすいのだが、行きつくところは玉だと思うようになった。とりわけ、白玉がよい。これは乾隆帝が用いた「信天主人」の御璽。

これは「乾隆」を一字ずつに分けた印影。悔しいくらい、センスがいい。

【S201】「妙色-清代金銀飾件特展」(妙なる色:清朝金銀装飾品特別展)
上記と同じ展示室内で行われていた。清朝時代の簪(かんざし)、首飾り、腰飾りなどの装飾品を展示。これは皇貴妃の夏の朝冠。中国ドラマが思い浮かぶ。

これは男性官員の朝冠の飾り。官位による規定があり、一品官員は紅宝石を用いる。これも中国ドラマでおなじみ。

【S202】「東亜茶文化展」 (東アジア茶文化展)
中国に始まる茶文化の広がりを「日本茶文化」「モンゴル・チベットの奶茶(ミルクティ)」「台湾功夫茶」を交えて紹介。特に日本茶文化の紹介には力が入っていた。これは唐代の『驪山石単柄壺』。飲茶の習慣は、7世紀には全国に普及していたという。

【S203】「甲子万年:国立故宮博物院開館100年記念特別展」(北宋山水画)
【S204】「揮翰学書-書法跨域新媒体展」(筆触で学ぶ書道 :クロスメディア書道展)
いちおう主たる展示室は全て回ったところで、体力よりも頭脳の処理能力の限界が近づいてきた感じがしたので、そろそろ退館することにした。S101室の「嘉義の文化と歴史展」を見逃したことにあとで気づいたが、また次の機会もあるだろう。次回は湖を取り込む広大な園内も歩いてみたい。
おまけ1:古代の銅器・犠尊もどきのRodyちゃん。似てると思っていた。

おまけ2:ちょうど私の退館時、エントランスホールで行われていた古楽コンサート。女子高生かな。指揮は若い男性だった。白いおサルさんは、特に子供向けコンテンツで活躍している故宮南院の公式キャラクターらしいのだが、名前がよく分からない。子供が悟空(wukong)と呼んでいるのは耳にした。

14:50発(毎時50分発)のバスに乗車して高鉄嘉義駅へ。台北行きの指定席を購入しようとしたら、夜まで空きがなくて慌てた。しかし、嘉義から乗車する場合は自由席で問題なし。台中あたりから混み出し、桃園からは通路に立つお客さんも多かった。
2日目も気持ちよく疲れて就寝(1/4記)。