今週は職場で大きなイベントがあって、ブログを書く時間が全く取れなかった。ようやく一段落。月曜は中秋の名月だったので、近所の深川伊勢屋さんで、初めて月見団子を買ってみた。

餡入りと餡なしを売っていたが、子供の頃、月見団子といえば餡なししか見たことがなかったので餡なしにした。ほぼ「餅」なので、ちょっと焙って砂糖醤油をつけたら美味だった。
近所の深川江戸資料館で「月見飾り」をやっていることを思い出して見てきた。江戸の町並みの中の2軒に、十五夜の月見飾りがしつらえてあったが、団子が野球のボールかそれ以上にデカい。

展示解説のおじさんに「団子がずいぶん大きいですね!」と声をかけたら「僕の子供の頃も、大きい団子はあったよ。あれほどじゃないけど」とおっしゃる。「あの大きさは、何か記録に基づいているんですか?」と聞いたら「さあ…」と首をひねっていらしたけれど、あとで解説シートを読んだら判明した。
『江戸府内絵本風俗往来』(明治38/1905年刊)という本に「団子は大きさ径(わたり)三寸五分(約10cm)位より、小さきは二寸(約6cm)余とす」という記述があるそうだ。このほか『東都歳時記』『江戸名所花暦』を参考に、供え物の果物や植物が再現されており、団子は餡入りの設定らしい。十五夜なので団子は15個、9個→4個→1個で積み上げると1個余るので、別の皿に載せている(これも江戸風俗の再現なのかどうかは不明)。
旧暦9月13日は「十三夜」と呼ばれ、十五夜に対して「後(のち)の月」とも言い、このときは団子13個を供える。江戸ではどちらか一方のみを祝うことを「片見月」と呼び、縁起が悪いとされた。深川では8月15日は富岡八幡宮の祭礼の日で(そうか~夏ではなくて秋祭りだったんだな)、9月13日は深川神明宮の祭礼だった。資料館では、10月21日から十三夜の飾りになるそうなので、また行ってみよう。
資料館に入ってすぐ、導入展示室でお会いできる山東京伝先生。ドラマのおかげですっかり親しみが湧いてしまった。さすが着物がおしゃれ。

通勤で行き返りする道端には、今年もヒガンバナがよい感じに咲いて、秋を感じさせている。
