
参道で、ちょうど、大量の黒土を積んだトラックが出ていくのとすれ違った。倒れた大銀杏は、既に小さく切り刻まれて、あらかた搬出が終わっているようだ。えええ~なんか、残念。ご神木扱いしている割には、事務的だなあ。しばらく、あのまま転がしておいても、霊威が感じられてよかったと思うのに。安全上とか衛生上の問題で、そうはいかないのだろうか。

ガランとした石段の左脇。緑のネットの内側には、まだ「大銀杏」の立て札が残っていた。毎年、紅葉シーズンには見事な黄金色を見せていたけれど、よく見ると幹のあたりは老化が進んで、がらんどうだった。心配なのは、ちょろちょろ姿を見せていたタイワンリスたちが、無事に逃げおおせたかどうかである。

私が鎌倉の隣りの逗子市の住民だったのは、ちょうど10年ほど前で、鶴岡八幡宮にちょくちょく遊びに行くようになったは、それ以来のことだ。倒れた大銀杏の樹齢は約1000年だそうだから、1000年の最後の10年間のつきあいだったかあ、と思うと、何だか感慨深い。