見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

行ったもの(美術館・見仏)

2025年5月関西旅行:美のるつぼ(京都国立博物館)

〇京都国立博物館 大阪・関西万博開催記念・特別展『日本、美のるつぼ-異文化交流の軌跡-』(2025年4月19日~6月15日) 5月最後の金曜に年休を取って、2泊3日で関西で遊んできた。最大の目的はこの展覧会、「大阪・関西万博開催記念」の3企画のうち、最後…

東京建築祭2025:慶応大学、旧近衛師団司令部庁舎、他

〇東京建築祭2025(2025年5月24日~25日) そういえば、昨年、初めて東京建築祭に参加したのは今頃だったなと思い出して検索してみたら、今年も開催されることが分かって大喜びした。今年は5月17~18日の週末から特別公開が始まっていたが、17日は大雨だった…

唯一無二の茶碗/黒の奇跡・曜変天目の秘密(静嘉堂文庫)

〇静嘉堂文庫美術館 『黒の奇跡・曜変天目の秘密』(2025年4月5日~6月22日) 工芸の黒い色彩をテーマとして、刀剣や鉄鐔など「黒鉄」とよばれる鉄の工芸品や「漆黒」の漆芸品を紹介するととも、中国と日本の黒いやきものの歴史をたどり、東洋陶磁の至宝、曜…

武士のイメージ/国宝の名刀と甲冑・武者絵(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 『国宝の名刀と甲冑・武者絵、特集展示 三井家の五月人形』(2025年4月12日~6月15日) 国宝の短刀2点『名物 日向正宗』と『名物 徳善院貞宗』をはじめ、重要文化財7点を含む刀剣、および蒔絵の拵などを一挙に公開する。と聞いても、私はあ…

絵巻と能の異類退治物語/酒呑童子ビギンズ(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『酒呑童子ビギンズ』(2025年4月29日~6月15日) 週末に見に行った展覧会、順番が前後するが、こちらから紹介する。実は前日、三井記念美術館の『国宝の名刀と甲冑・武者絵』を見に行ったら、同館所蔵の『酒呑童子絵巻』(根津美術館本…

2025年4-5月展覧会拾遺(2)

■山種美術館 特別展『桜 さくら SAKURA 2025-美術館でお花見!-』(2025年3月8日~5月11日) 毎年楽しんでいる「桜」展。今年は会期ギリギリの5月の連休中に訪ねた。冒頭には松岡映丘の『春光春衣』。川合玉堂、小野竹喬、山本丘人など、比較的写実的な春…

2025年4-5月展覧会拾遺(1)

■東京藝術大学大学美術館 相国寺承天閣美術館開館40周年記念『相国寺展-金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史』(2025年3月29日~5月25日) 確か4月29日に訪問したのだが、めちゃくちゃ混んでいた。私は年に数回京都に行くと、ほぼ必ず承天閣美術館に寄ってい…

大河ドラマともに楽しむ/蔦屋重三郎(東博)

〇東京国立博物館 特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』(2025年4月22日~6月15日) 2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)との連携展。江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750-1797)の活動をつぶさにみ…

三屏風揃い踏み/国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図(根津美術館)

〇根津美術館 財団創立85周年記念特別展『国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図:光琳・応挙・其一をめぐる3章』(2025年4月12 日~5月11日) 毎年、この時期に公開される光琳の国宝『燕子花図屏風』に加えて、今年は応挙『藤花図屏風』、其一『夏秋渓流図屏…

2025年4月関西旅行:大和文華館、大阪市立美術館など

■大和文華館 特別展・没後50年『矢代幸雄と大和文華館-芸術を愛する喜び-』(2025年4月12日~5月25日) 観劇と展覧会めぐりを目的にした2泊3日の関西旅行。初日は同館を訪ねた。本展は、初代館長・矢代幸雄(1890-1975)の没後50年を記念し、矢代が蒐集し…

超未来への祈り/超国宝(奈良国立博物館)

〇奈良国立博物館 開館130年記念特別展『超国宝-祈りのかがやき-』(2025年4月19日~6月15日) 2泊3日の関西旅行で展覧会もいくつか回ってきたのだが、本展のクオリティと満足度はずば抜けていた。 奈良国立博物館は明治28年(1895)4月29日に開館し、2025…

ここにも松平定信/書物ハンターの冒険(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)

〇慶應義塾ミュージアム・コモンズ センチュリー赤尾コレクション×斯道文庫『書物ハンターの冒険:小松茂美旧蔵資料探査録I』(2025年3月17日~ 5月16日) 年度末でもないのに、この週末は自宅で持ち帰り仕事に忙殺されていた。それでも土曜日は、この展覧会…

懐の深いコレクター/1975甦る新橋松岡美術館(松岡美術館)

〇松岡美術館 開館50周年記念『1975甦る新橋松岡美術館』(2025年2月25日〜2025年6月1日) 1975年11月に新橋で開館した同館が、2025年に50周年をむかえることを記念し、3会期にわたり松岡コレクションを紹介する記念展の第一弾。1975年11月25日から1976年4月…

歴聖大儒像もあり/ライトアップ木島櫻谷II(泉屋博古館東京)

〇泉屋博古館 企画展『ライトアップ木島櫻谷II-おうこくの線をさがしに・併設四季連作屏風』(2024年3月16日~5月12日) 昨年に続き「四季連作屏風」を全点公開し、木島櫻谷の絵画表現の特質をライトアップする展覧会シリーズの第2弾。エントランスホール…

桜も見頃/博物館でお花見を(東京国立博物館)他

先週(4/5)お花見がてら、東京国立博物館を訪ねた。4月1日から、総合文化展(平常展)が「東博コレクション展」という名称に変わったそうだが、定着するかどうかは分からない。私は結局、どの美術館・博物館でも「常設展」を使ってしまう。本館11室(彫刻)…

闇夜かお洒落か中国趣味か/エド・イン・ブラック(板橋区立美術館)

〇板橋区立美術館 『エド・イン・ブラック:黒からみる江戸絵画』(2025年3月8日~4月13日) 本展は、黒に焦点を当て、江戸絵画にみる黒の表現とともに、当時の文化や価値観なども紹介する。江戸時代の人々は「黒」に対して何を見出し、何を感じていたのか、…

文人の洋風画/かっこいい油絵(府中市美術館)

〇府中市美術館 春の江戸絵画まつり『司馬江漢と亜欧堂田善:かっこいい油絵』(2025年3月15日~5月11日) 会場入口のパネルの冒頭に「近年、江戸時代の絵画の人気が高いと言われますが、ただ一つ取り残された感があるのが『洋風画』かもしれません」とあっ…

文書も彫刻も/至高の宝蔵(神奈川県立金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 開館95周年記念特別展『至高の宝蔵-称名寺の国宝開帳-』(2025年3月28日~5月18日) 称名寺の宝蔵の品々を開帳する特別展。「開館95周年」と聞いて、改めて調べてみたら、昭和天皇の即位に伴う御大典記念事業の一環で建てられた、鉄…

2025年3月展覧会拾遺

■荏原畠山美術館 開館記念展 II(破)『琳派から近代洋画へ-数寄者と芸術パトロン:即翁、酒井億尋』(2025年1月18日~3月16日) 開館記念展の第二弾として琳派の歴史を彩る名品が勢ぞろいし、開館記念展Ⅰにつづき、即翁の甥で、荏原製作所社長を継いだ酒井…

東京へようこそ/青池保子展(弥生美術館)

〇弥生美術館 漫画家生活60周年記念『青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』(2025年2月1日~6月1日) 1963年、15歳でデビューした青池保子(1948-)の漫画家生活60周年を記念する展覧会。緻密なカラー原画とモノクロ原稿、約300点(前後期の合計点数)を展…

おまけに蔦屋重三郎墓碑拓本/豊原国周(太田記念)+歌舞伎を描く(静嘉堂)

■太田記念美術館 生誕190年記念『豊原国周』(2025年2月1日~3月26日) 終わった展覧会だが書いておく。2025年が豊原国周(とよはら くにちか、1835-1900)の生誕190年となることを記念した回顧展。国周は幕末から明治にかけて役者絵の第一人者として君臨し…

五大明王と襖絵の寺/大覚寺(東京国立博物館)

〇東京国立博物館 開創1150年記念特別展『旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」(2025年1月21日~3月16日) 平安時代初期、嵯峨天皇は嵯峨に離宮・嵯峨院を造営し、空海の勧めで持仏堂に五大明王像(現存せず)を安置した。貞観18年(876)、皇…

2025年3月関西:大阪市立美術館、大和文華館

■大阪市立美術館 リニューアルオープン記念特別展『What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!』( 2025年3月1日~3月30日) 2022年春の『華風到来』展から、2年半に及ぶ休館期間を経て、リニューアルオープンを記念する特別展。施設の印象は既に書いたの…

地域史の証言/慶珊寺と富岡八幡宮の名宝(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 特別展『慶珊寺と富岡八幡宮の名宝-『大般若経』が語る中世東国史-』(2025年2月7日~3月23日) 横浜市金沢区に位置する富岡八幡宮と、その別当寺であった慶珊寺(けいさんじ)に関する特別展。東京下町の住人としては、富岡八幡宮と…

樹木の精霊たち/魂を込めた円空仏(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 特別展『魂を込めた円空仏-飛騨・千光寺を中心にして-』(2025年2月1日~3月30日) 江戸時代前期に日本各地を修行し、木肌とノミ痕を活かした現代彫刻にも通ずる独特の神仏像を残した円空(1632-1695)は、晩年を飛騨で過ごし、千光寺を…

今年も陶芸と刀/中国の陶芸展(五島美術館)

〇五島美術館 館蔵『中国の陶芸展』(2025年2月22日~3月30日) 漢時代から明・清時代にわたる館蔵の中国陶磁器コレクション約60点を展観する。同館は、この数年、春先は『中国の陶芸展』というスケジュールが定着しているようだ。私は昨年は見逃したが、一…

歴史画いろいろ/武士の姿・武士の魂(大倉集古館)

〇大倉集古館 企画展『武士の姿・武士の魂』(2025年1月28日~3月23日) 本展第1章では江戸時代から昭和にかけて武士の姿を描いた作品と、霊威をもち武士の魂として大切にされてきた刀剣を展示、第2章では、武力や権力の象徴であり、威信財でもある鷹を描い…

花木とともに/花器のある風景(泉屋博古館東京)

〇泉屋博古館東京 企画展『花器のある風景』(2025年1月25日~3月16日) 住友コレクションから花器と、花器が描かれた絵画を紹介し、同時開催として、 華道家・大郷理明氏より寄贈された花器コレクションも展示する。ちょっと珍しい視点の展覧会だけど、果た…

珠玉のコレクション再び/少女たち(三鷹市美術ギャラリー)

〇三鷹市美術ギャラリー 『発掘された珠玉の名品 少女たち-夢と希望・そのはざまで- 星野画廊コレクションより』(2024年 12月14日~2025年 3月2日) 京都・岡崎の神宮道の「星野画廊」は、画家の名前にとらわれず、埋もれていた優品を数多く発掘してきた…

2025年1月展覧会拾遺

■台東区立書道博物館 東京国立博物館・台東区立書道博物館連携企画『拓本のたのしみ-王羲之と欧陽詢-』(2025年1月4日~3月16日) この年末年始は、三井記念美術館の『唐(から)ごのみ』展で弾みがついて、東博→書道博物館と拓本を眺めてまわった。本展は…