見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

行ったもの(美術館・見仏)

2025年11月関西見仏&美酒旅行(初日)

三連休を使って、東京在住の友人と三重県在住の友人と3人で小旅行をしてきた。昨年のお伊勢参り旅行のメンバーで、今年も津や久居あたりに泊まるつもりが、どこもホテルが満室で、初日は名張で落ち合うことになった。 土曜日、新幹線と近鉄急行を乗り継ぐ途…

2025年10-11月展覧会拾遺

レポートを書けていない展覧会がたくさんあるのに、今週末はまた関西旅行なので、まとめて簡単なメモを書いておく。 ■東京藝術大学大学美術館 藝大コレクション展2025『名品リミックス!』(2025年10月7日~11月3日) 先人の作品に向き合い、描き写すことで…

聖地の過去と現在/日本画聖地巡礼2025(山種美術館)

〇山種美術館 特別展『日本画聖地巡礼2025-速水御舟、東山魁夷かや山口晃まで-』(2025年10月4日~11月30日) 2023年開催された『日本画聖地巡礼』展の第2弾だというが、私は第1弾は見逃したようだ。展示は、北海道→東北→関東、という具合に地域でまとめら…

最古の彩色絵巻を見る/伊勢物語(根津美術館)

〇根津美術館 在原業平生誕1200年記念特別展『伊勢物語 美術が映す王朝の恋とうた』(2025年11月1日~12月7日) 在原業平(825-880)の和歌を中心とする短編物語集『伊勢物語』は、『源氏物語』と並び、日本の文化・芸術のあらゆる分野に多大な影響を与えて…

青と白のやきもの/古染付と祥瑞(五島美術館)

〇五島美術館 特別展『古染付と祥瑞-愛しの青(Blue)-』(2025年10月28日~12月7日) 今季はやきものか、おなじみのテーマだな、という軽い気持ちで出かけたら、お茶会の日だったせいか、着物姿の女性たちで展示室が賑わっていた。冒頭の単立ケースに展示…

鎌倉の休日/扇影衣香(鎌倉国宝館)、《築地明石町》三部作(鏑木清方記念美術館)

■鎌倉国宝館 特別展『扇影衣香-鎌倉と宋元・高麗の仏教絵画の交響-』(2025年10月25日~12月14日) 久しぶりに鎌倉に遠征した。国宝館の特別展では、宋元・高麗、そして日本の鎌倉の同時代の東アジアで制作された仏教絵画を一堂に展観中。京博の『宋元仏画…

2025年10月関西旅行:大和文華館、承天閣美術館

■大和文華館 特別展『みやこの舞楽-舞楽面と舞楽図でたどる芸能の美-』(2025年10月4日~11月9日) 初日は、徳川美術館と奈良博の間に大和文華館に寄った。舞楽は我が国で最も長い歴史をもつ芸能で「三方楽所」と称される大内(宮中)・南都(興福寺)・天…

2025年10月関西旅行:名品のすべて(徳川美術館)

〇徳川美術館・蓬左文庫 開館90周年記念 秋季特別展『尾張徳川家 名品のすべて』(2025年9月13日~11月9日) 久しぶりに名古屋で下車して徳川美術館に寄った。本展は、今年11月、徳川美術館と蓬左文庫が開館90年を迎えることを記念する特別展。昭和10(1935…

2025年10月関西旅行:正倉院展(奈良国立博物館)

〇奈良国立博物館 特別展『第77回正倉院展』(2025年10月25日~11月10日) 正倉院展は全日程「日時指定券」必須だが、奈良博メンバーズカードを持っていると、いつでもふらりと入れる。なので今年は、初日の10月25日(土)16時過ぎを狙って行ってみた。そう…

2025年10月関西旅行:宋元仏画後期(京都国立博物館)

〇京都国立博物館 特別展『宋元仏画-蒼海(うみ)を越えたほとけたち』(2025年9月20日~11月16日) 週末、1泊2日で名古屋(徳川美術館)→奈良(大和文華館、奈良博)→京都(京博、承天閣美術館)をまわってきた。順不同になるが、まずは今日見てきた京博か…

記録と想像の中の戦争/記録をひらく 記憶をつむぐ(東京近代美術館)

〇東京近代美術館 コレクションを中心とした特集『記録をひらく 記憶をつむぐ』(2025年7月15日~10月26日) 「昭和100年」「戦後80年」という節目の年となる今年、美術を手がかりとして、1930年代から1970年代の時代と文化を振り返る展覧会を開催します――と…

あれもこれも応挙/円山応挙(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 特別展『円山応挙 革新者から巨匠へ』(2025年9月26日~11月24日) 近年、「奇想の画家」たちの評価が高まるにつれて、いくぶんその注目度が低くなっている円山応挙。しかし、写生に基づく応挙の絵は、当時の人々にとって、それまで見たこ…

蔦屋重三郎と版元列伝(太田記念美術館)+日本橋散歩

〇太田記念美術館 『蔦屋重三郎と版元列伝』(2025年8月30日~11月3日) 蔦屋重三郎(蔦重)が大河ドラマの主役となり、江戸時代の出版界が注目を集める今、本展は、版元という視点から浮世絵を紹介する。浮世絵草創期から明治時代にいたる約230年の間に活躍…

トークイベント「いまこそ応挙の真価を問う」(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 トークイベント『いまこそ応挙の真価を問う』(2025年10月13日 14:00~15:30、野村カンファレンスプラザ日本橋)(講師:辻惟雄、山下裕二) 三井記念美術館で『円山応挙展』の開催が決まってまもなく、ホームページにこのトークイベントの…

芝居絵と夏祭り/幕末の天才絵師 絵金(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『幕末の天才絵師 絵金』(2025年9月10日~11月3日) 高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風をのこした絵金(えきん)こと、土佐の絵師・金蔵(1812-1876)の類稀なる個性と魅力を紹介する。 本展の記事によれば…

菊池容斎に出会う/静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝(静嘉堂文庫美術館)

〇静嘉堂文庫美術館 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催記念『静嘉堂の国宝・重文・未来の国宝』(2025年10月4日~12月21日) 大阪・関西万博2025にちなみ、国宝3件・重要文化財17件・重要美術品10件(うち修理後初公開10件)、20世紀初頭の博覧会…

特集展示「蔦屋重三郎」とともに/武士の雅遊(五島美術館)

〇五島美術館 館蔵・秋の優品展『武士の雅遊』(2025年9月2日~10月19日) 鎌倉時代から江戸時代にわたり、和歌、漢学、書画、茶の湯など武家文化の諸相を紹介し、肖像画や武家が所持した名品など館蔵作品約50点を展観する。冒頭には、中川寿林筆『加藤清正…

2025年9月展覧会拾遺

■黎明アートルーム 特別展『柴田是真-対柳居から世界へ-』(2025年9月15日~10月31日) 柴田是真(1807-1891)の漆芸と絵画作品を、同館所蔵品と個人コレクションから初公開約30点を含む約100点を選んで展観する。特に「対柳居」(浅草橋にあった是真の住…

2025年9月関西旅行:京博、龍谷ミュージアム

金沢出張の前に出かけた関西旅行のレポートをまだ書き終わっていなかった。2日目の土曜日は京都で2つ展覧会を見てから、大阪で文楽公演を見てきた。 ■京都国立博物館 特別展『宋元仏画-蒼海(うみ)を越えたほとけたち』(2025年9月20日~11月16日) 国内に…

2025年9月金沢散歩:石川県立歴史博物館など

2泊3日の金沢出張に行ってきた。最初の2日間は仕事、後泊をつけてもらえたので、土曜日はひとりでぶらぶら散歩してきた。 ■石川県立歴史博物館 令和7年度秋季特別展『花開く九谷-19世紀加賀藩のやきもの生産ブーム-』(2025年9月27日~11月9日) まず、こ…

2025年9月関西旅行:大和文華館、奈良博

今年の夏は猛暑に負けて自宅に籠っていたのだが、涼しくなったのを幸い、久々の関西旅行に出かけてきた。まずは奈良から。 ■大和文華館 特別企画展『くらべて楽しむ琳派作品』(2025年8月22日~9月28日) 様々な時代のバリエーション豊かな琳派の作品を、古…

南蛮から始まる/焼き締め陶(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『焼き締め陶:土を感じる』(2025年9月13日~10月19日) ありそうでなかった展覧会のような気がして、とても面白かった。「焼き締め陶」とは、釉薬を掛けずに高温で焼くことで素地を固めた陶磁器をいう。日本の焼き締め陶は、5世紀頃(…

運慶流強め/金沢八景みほとけ巡礼(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 開館95周年特別展『金沢八景みほとけ巡礼-仏像からよみとく金沢の歴史-』(2025年9月5日~11月9日) 神奈川県横浜市金沢区は、かつて「武蔵国六浦荘金沢」と呼ばれ、中世には都市・鎌倉の外港として栄えた。本展は、金沢の内海周辺に…

大河ドラマの同時代/狩野派の中の人(板橋区立美術館)

〇板橋区立美術館 館蔵品展『狩野派の中の人 絵師たちのエピソード』(2025年8月23日~9月28日) 江戸狩野派には、最も格式の高い奥絵師、それらを補佐する表絵師、さらに町狩野と呼ばれる人々など、膨大な数の絵師が属していた。本展は、絵師の人柄が伝わる…

2025年8月展覧会拾遺(2)

■東京国立博物館 特別展「江戸☆大奥」(2025年7月19日~9月21日) 娯楽小説や芝居、ドラマなどで描かれてきた想像の世界とは異なる、知られざる大奥の真実を、遺された歴史資料やゆかりの品を通してご覧いただきます――というのが、公式のうたい文句だが、最…

涼を求めて幽霊画/2025幽霊画展(全生庵)

〇全生庵 『谷中圓朝まつり 幽霊画展』(2023年8月1日~8月31日) 今年も谷中の全生庵に幽霊画展を見に行ってきた。展示作品は、毎年おなじみのものも、入れ替わるものもある。毎年見ているのに、新しい発見をすることもある。高橋月庵『海上幽霊図』は、嵐…

日本中世に根づく/唐絵(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『唐絵:中国絵画と日本中世の水墨画』(2025年7月19日~8月24日) 日中間の交流は中世に入ると再び盛んとなり、院体画や水墨画の名品が日本にもたらされた。「唐絵」と呼ばれたこれらの作品は、足利将軍家をはじめとする武家の間で尊ば…

2025年8月展覧会拾遺

毎日、暑いのでぐったりしている。職場は涼しいのだけれど、帰宅すると、もう何もする気力が起こらない感じ。気がつけば8月も終わるので、あれこれ行ったものから。 ■文化学園服飾博物館 戦後80年企画『衣服が語る戦争』(2025年7月16日~9月20日) 戦勝への…

郷土のむかしむかし/世界遺産縄文(東北歴史博物館)

〇東北歴史博物館 夏季特別展『世界遺産縄文』(2025年7月12日~9月15日) 金曜に仕事で仙台に出張したので、自費で1泊付け加えて、この展覧会を見てきた。チラシの謳い文句は「遮光器土偶が見ていた世界」。2021年に世界文化遺産に登録された「北海道・北東…

復元・多賀城南門を訪ねる

金曜は仕事で仙台出張だったので、自費で1泊付け足して、土曜日は東北歴史博物館を訪ねた。前回と同じで、開館時間の少し前に国府多賀城駅に着いたので、まず多賀城碑(壺の碑)と多賀城政庁跡を見てきた。 前回というのは2023年、FaOI(ファンタジー・オン…