2017-01-01から1年間の記事一覧
〇東京芸大大学美術館 東京藝術大学創立130周年記念特別展『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!』(2017年7月11日~9月10日) 創立130周年を記念する大規模なコレクション展。国宝・重要文化財など、すでに知られた名品だけでなく、これまで日の目…
〇亀田俊和『観応の擾乱:室町幕府を二つに裂いた 足利尊氏・直義兄弟の戦い』(中公新書) 中央公論新社 2017.7 『応仁の乱』に続いて、話題の南北朝・室町時代「乱」シリーズを読んでみた。観応の擾乱(1349-1352)は、征夷大将軍・足利尊氏と、幕政を主導…
〇東京都美術館 特別展『ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション』(2017年7月20日~10月9日) ボストンには2回、行ったことがある。もちろんボストン美術館を訪ねたが、特に印象に残る作品には会えなかった。まあ常設展はこんなものか、と…
「深川の八幡さま」とも呼ばれる富岡八幡宮の例大祭(深川八幡祭り、2017年8月11日~15日)が行われている。今年は三年に一度の本祭りで、今日は丸一日かけて「各町神輿連合渡御」が行われた。 朝、とりあえず八幡宮に行ってみようと永代通りに出てみると、…
〇出光美術館 『祈りのかたち-仏教美術入門』(2017年7月25日~9月3日) 仏画を中心とする出光コレクションの中から代表的な仏教美術作品を厳選し、信仰と荘厳の諸相を示す展覧会。同館としては、珍しいテーマ設定のような気がする。 冒頭には奈良時代の『…
我が家の近所まで来てくれた友人と暑気払いディナー。お店は、ネットで見つけた『びす寅』。裏通りの小さなお店だったけど、よく流行っていて、マスターと、アルバイトだというお姉さんが、できぱき働いて回していた。気取らない家庭料理ふうで、でも美味し…
〇江戸東京博物館 2017年NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」特別展『戦国!井伊直虎から直政へ』(2017年7月4日〜8月6日) 大河ドラマ『おんな城主直虎』を、とても楽しく見ている。ときどき胃が痛くなるような楽しさだが、それもまたよい。正直、始まる前は、…
〇畑中章宏『21世紀の民俗学』 KADOKAWA 2017.7 21世紀に起きた(起きている)事象について、民俗学の切り口から語ったもの。著者の名前には、どこかで見覚えがあったが、思い出せないまま、読み終えた。雑誌(というかウェブマガジン?)「WIRED.jp」に連載…
〇諸星大二郎『暗黒神話』 集英社 2017.3 2014年に刊行された『諸星大二郎「暗黒神話」と古代史の旅』(平凡社 太陽の地図帖)の感想にも書いたが、私はかなり古くからの諸星ファンであるにもかかわらず、代表作「暗黒神話」を読んでいなかった。意識的に避…
〇井上靖『風林火山』(新潮文庫) 新潮社 2005改版 井上靖の歴史小説は、中学生の頃にずいぶん読んだ。『敦煌』『青き狼』のような中国ものや『額田女王』のような古代史ものが好きだったが、戦国時代には興味がなかったので、本作は読まなかったと思う。 …
■奈良国立博物館 1000年忌特別展『源信:地獄・極楽への扉』(2017年7月15日~9月3日) 恵心僧都源信(942-1017)の千年忌を記念する特別展。はじめにその生涯をたどる。源信が現在の奈良県香芝市の生まれで、生誕の地に阿日寺(あにちじ)という寺院がある…
■高麗美術館 『福を運ぶ朝鮮王朝のとりたち』(2017年7月27日~12月5日) 週末の京都。東京にまさる暑さに辟易して、冷房の効いた美術館・博物館を渡り歩いて過ごすことにした。高麗美術館では、2017年の干支である酉(トリ)にちなむ展覧会を見る。トリにち…
〇白石典之『モンゴル帝国誕生:チンギス・カンの都を掘る』(講談社選書メチエ) 講談社 2017.6 考古学の手法によって、チンギス・カンとモンゴル帝国の実像に迫る試み。本題に入る前に、考古学とはマニアックで閉鎖的な学問ではなく、文理のさまざまな研究…
○国立文楽劇場 平成29年夏休み文楽特別公演 第3部サマーレイトショー『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』(2017年7月29日) 金曜日に京都で仕事があったので、土日は関西に居続けて遊んできた。ちょうど大阪で文楽が掛かっていたので、第3部だけ見てき…
好きな夏の花は、アサガオ、ツユクサなどの涼しげな青系の花とは別に、強い陽射しに映えるノウゼンカズラ(凌霄花)。上野駅の近くで。 今日から仕事で関西、週末もそのまま。
〇『大軍師司馬懿之軍師聯盟』全42集(2017年、東陽盟将威影視他) 日本の中国古装劇ファンの間で早くから評判を呼び、公開が待ち望まれていたドラマ。本国では、6月22日から7月14日まで放映された。放映が始まるや否や、期待以上という評判が聞こえてきたの…
〇文京区立森鴎外記念館 コレクション展『森家三兄弟-鴎外と二人の弟』(2017年7月7日~10月1日) 鴎外記念館の展示はときどき見に行くが、よくネタを見つけてくるなあと感心している。今回は、森鴎外(1862-1922)と二人の弟にスポットを当てる。5歳年下の…
4月から門前仲町の賃貸アパートで暮らし始めたが、平日は帰りが遅くて街を探索している暇がない。週末も何かと慌ただしかったが、ようやく少し余裕が出てきて、ネットや雑誌で気になったお店に行ってみることができた。 まず、1軒目は永代橋のたもとにある「…
〇国立歴史民俗博物館 企画展示『URUSHIふしぎ物語-人と漆の12000年史-』(2017年7月11日~9月3日) 縄文時代から現代まで、12,000年に及ぶ日本列島の漆文化を総合的にとりあげる初めての展覧会。平成25年度から27年度にかけて行った、美術史学・考古学・…
〇根津美術館 企画展『やきもの勉強会 食を彩った大皿と小皿』(2017年7月13日~9月3日) タイトルに「勉強会」とあるので、「はじめての古美術鑑賞」シリーズの企画かと思っていたら違った。ホームページを見ると「毎日の生活の中で使っている『皿』に焦点…
〇秋吉貴雄『入門公共政策学:社会問題を解決する「新しい知」』(中公新書) 中央公論新社 2017.6 公共政策学というのは、私の学生時代にはまだ一般的でなかった新しい学問である。本書によれば、日本で総合政策学部や政策科学部といった公共政策関連の学部…
〇日本民藝館 特別展『色絵の器-天啓赤絵・呉州赤絵・古伊万里赤絵-』(2017年6月27日~8月27日) 明末に江西省の景徳鎮民窯で焼かれた天啓赤絵、福建省の漳(ショウ)州窯で焼かれた呉州赤絵、九州・肥前地方の伊万里焼を中心に色絵の器の魅力を紹介する…
〇三井記念美術館 特別展『地獄絵ワンダーランド』(2017年7月15日~9月3日) いや~暑い。5年ぶりに体験する東京の夏は気が狂いそうに暑い。こういうときは、やっぱり幽霊、妖怪、それに地獄である。本展は「怖れ」と「憧れ」の象徴としての地獄と極楽の美…
4月から働いている職場には、たぶん「定時退社」という概念がない。3か月余り働いているが、午後9時より前に職場を出ることができたのは数えるほど。だから、友だちと「退社後」の約束をするのも難しいのだが、今日は7時前に帰らせてもらった。強い意志をも…
〇小野寺史郎『中国ナショナリズム:民族と愛国の近現代史』(中公新書) 中央公論新社 2017.6 国際社会における存在感を増すとともに、周辺諸国と数多くの摩擦を引き起こしている中国。その背景には「近年の中国における急激なナショナリズムの高まり」があ…
〇東京国立博物館・本館 特別4室、特別5室 親と子のギャラリー『びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験』(2017年7月4日~9月3日) 東博が何か面白いことを始めたらしいとは聞いてみたが、実際に体験してみるまで、こんなに面白いとは思…
〇東京国立博物館 日タイ修好130周年記念特別展『タイ~仏の国の輝き~』(2017年7月4日~8月27日) いとうせいこう・みうらじゅんの見仏コンビが「タイ仏像大使」に就任し、グッズを監修したり、音声ガイドのボーナストラックに登場したりしているので、ほ…
■鎌倉国宝館 特別展『常盤山文庫名品展2017-墨蹟の美と天神のかたちー』(2017年6月10日~7月17日) 常盤山文庫は、鎌倉山の開発に尽力した菅原通濟氏(1894-1981)によって創始されたコレクション。ホームページが開設されていることに初めて気づいた。そ…
〇菅野俊輔監修・はる制作室編集『江戸大古地図』 (別冊宝島2506) 宝島社 2016.11 私は東京育ちだが、生まれ育ったのは荒川の東側である。成人してからは、山手線の西側での生活が長かった。この春、門前仲町に引っ越して、初めて「江戸切絵図」の範囲内で…
〇山種美術館 特別展 没後50年記念『川端龍子-超ド級の日本画-』(2017年6月24日~8月20日) 日本画家・川端龍子(かわばたりゅうし、1885-1966)の初期から晩年にいたる代表作を一堂に集めた回顧展である。会場に掲げられた面長のおじいちゃんの写真を見…